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12面・人

24日に国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてケニアに立つ 駒ケ根市北割 秋田ミラ流氷さん(23) [伊那毎日新聞]


24日に国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてケニアに立つ 駒ケ根市北割 秋田ミラ流氷さん(23) [伊那毎日新聞]
(2008/6/24掲載)

 小さいころから隊員の人たちをたくさん見てきました。実際に現地の人と一緒に暮らしながら仕事している様子を見た時、純粋に「すごいな」って思った。そのころから、私も大きくなったら協力隊員になりないなって思っていました―。

 さまざまな思いを胸に本日、任地であるケニアへ旅立つ。主な任務は現地の中学校で理数科教育に取り組むこと。赴任する中学校は教員が不足しており、特に数学、理科の教師が足りていない。そこで、その補足的役割を担うとともに、授業の質向上に取り組むことになった。

 「言葉もできないし、肌の色も違う。困ったり、迷惑をかけることも多いと思うけど、現地の人、特に子どもと仲良くなりたい。新卒で技術もそんなにないので、仲良くなることが一番の目標です」と語る。

 ◇ ◇

 協力隊員になりたい―。そう思うようになったのは小学生のころ。ネパール人の父がJICA駒ケ根青年海外協力隊訓練所の職員だったため、幼いころから協力隊は身近な存在だった。

 その思いが現実味を帯びてきたのは大学4年生の5月。就職しようか、進学しようか―。周囲の友人らが次々と進路を決めていく中、ぎりぎりまで進む方向を見出せないでいた。そんな時、学内で青年海外協力隊の説明会があり「だめもとで受けてみよう」と試験を受けることを決意。

 一次試験を通過し、二次試験の面接では、これまで間近で見てきた協力隊への思いや、自分もなりたいと思っていたことを伝えた。

 「試験はあまり緊張はしませんでした。その後、合格通知がきて。最初はネパールを志望していたので『どうしてケニア』と思ったけど、すぐに『行ってみたい』と思うようになりました」



 ◇ ◇

 この4月、福島県の二本松にある訓練所に入所。そこで約2カ月間、志を同じくする仲間とともに訓練を重ねてきた。

 訓練は大変だった。期間はわずか2カ月たらず。しかし、その間に覚えなければならないことは山のようにある。

 言語、任国の文化や国際協力の理念―。

 徐々に気持ちに余裕もなくなり「何のためにやっているのだろう」と追い込まれた時期もあったが、持ち前の大らかな性格で乗り切り、晴れて修了式を迎えた。

 旅立ちの日を前に、地元の駒ケ根市民らでつくる「協力隊を育てる会」からも激励を受け、笑顔があふれた。

 「不安がないと言えばうそ。でも、この2年間で自分自身の価値観も大きく変わると思う。焦らずに、あちらでの2年間を大切に過ごす中で、日本では経験できないこと、見られないことをたくさん吸収してきたい」

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