12面・人
昭和伊南総合病院小児科外来で看護師らと「赤ちゃん相談」を企画 助産師 駒ケ根市中沢 松尾睦さん(48) [伊那毎日新聞]
| |
|
(2008/6/15掲載)
お母さんたちの力になりたいんです―。
医師不足の影響で産科の常勤医師がいなくなり、この4月から出産の取り扱いをやめざるを得なくなった昭和伊南総合病院。その小児科外来で今月5日、看護師らとともに、新生児から生後3カ月くらいまでの乳児の相談を受ける「赤ちゃん相談」を開始した。
「お母さんたちが一番心配なのは、1カ月検診が始まるまで。その間は何かと心配事も多い。でも、産後1カ月は自分で運転するのも大変だし、その都度遠くの病院まで行くのは負担になる。だったら、ほかの病院で出産して地元に戻ってきたお母さんたちに、近い昭和伊南に来てもらえればと思ったんです」と語る。
| |
|
産科は大丈夫―。そう言われていたのは昨年4月のこと。しかし、それから情勢は劇的に変化し、その年の夏、出産を休止する話が浮上。今年4月、実際に出産の取り扱いをやめることになった。
それを受け、最初に迫られたのはほかの科への異動。
女性の力になりたい―と、助産師として励んできただけに思いは複雑だった。辞めることも考えたが「小児科なら子どもを持つ女性の力になれるかも」と思い直し、小児科へ。
「それでも慣れるまで、とても大変でした」と笑顔を見せる。
◇ ◇
一方病院では、出産の取り扱いをやめたことで、これまで産後の検診に訪れていた地元の母親たちがぱたりと訪れなくなくなっていた。
お母さんたちは困っていないのかな―。
そんな思いが過ぎった。それは、看護師たちも同様に感じていたことだった。
「検診の対応もそれぞれの市町村で異なるし『どうしたらいいか』『どこに相談したらいいか』って困っているお母さんもいるんじゃないかって話になって。だったら『ここ(小児科外来)に何でも相談できる窓口を開いてたらどうか』って考えたんです」
常勤医師がいない現状を変える力はない。それでも、自分たちが動くことで何かできることはないか―。
考えた末に出た答えが、「赤ちゃん相談」だった。
◇ ◇
初回は4組の母子が相談に訪れた。
「急に母乳を飲んでくれなくなって」「便秘気味なんです」―。 幼い我が子のちょっとした変化に不安を感じていた母親たち。しかし、助産師や看護師の温かな対応と的確なアドバイスで緊張も和らぎ、最後は笑顔で帰って行った。
今後、相談が増えれば相談の日を増やしたり、時間帯を長くして対応したいと考えている。
「いろんなところに相談できる窓口を開くことで、お母さんが心配事を抱えたまま育児をすることがないようにしたいと思った。どんなに小さなことでもいいので、相談に来ていただければ。お母さんたちの力になりたいんです」
◇ ◇
赤ちゃん相談
◇日時…毎週木曜の午後2時〜午後3時
◇場所…昭和伊那総合病院小児科外来
◇有料(相談の後、医師の診断が必要だと判断し、受診に切り替えた場合は無料)。
◇相談に訪れる時は母子手帳、保険証、受診カード(ある人)を持参すること。
問い合わせ・予約は昭和伊南総合病院(TEL82・2121)へ。
12面・人 最新記事一覧
- マルコミ・コットンクラブ(竹中理恵子さん講師代表) [伊那毎日新聞] (7/26)
- 駒ケ根市を代表して10年ぶりに県の消防ポンプ操法大会、小型ポンプ操法の部に出場する 駒ケ根市消防団第1分団3号 主将・横山隆さん(32)、指揮者・杉山真之介さん(28)、1番員・塩沢大樹さん(28)、2番員・小林浩二さん(26)、3番員・小原健太郎さん(23)、補欠員・塩沢俊昭さん(30)、池上英孝さん(28) [伊那毎日新聞] (7/24)

- 商店街の賑わい復活を目指す わいわいワクワク市民の会の商店主メンバー 守屋博夫さん(59) 福沢治朗さん(56) 宮沢清高さん(55) [伊那毎日新聞] (7/22)

- 上伊那農業高校「果樹班」 [伊那毎日新聞] (7/21)
- 【NPO「トンボ谷の山育て村」会長 石原信行さん】 [伊那毎日新聞] (7/19)

- はなクラフト(パンの花)ルナ・フローラ伊那川北教室主宰 伊那市 赤羽弘美さん [伊那毎日新聞] (7/17)

- 駒ケ根市の中間教室で子どもたちの成長を見守る 塩尻市 百瀬千秋さん [伊那毎日新聞] (7/14)

- 【高遠断酒会】 [伊那毎日新聞] (7/11)

- 長野県自主防災アドバイザー 伊那市山寺 河合邦房さん 関川重雄さん [伊那毎日新聞] (7/9)

- 蚕を育てながら命の大切さ学ぶ 赤穂東小学校4年2組(内山和美教諭、31人) [伊那毎日新聞] (7/4)

- 【ラーメン屋「咲来軒」店長 桜井純一】 [伊那毎日新聞] (7/2)

- 【写真家 木彫家 牧田博江さん】 [伊那毎日新聞] (7/1)

- 24日に国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊としてケニアに立つ 駒ケ根市北割 秋田ミラ流氷さん(23) [伊那毎日新聞] (6/23)

- 南箕輪村消防 村で初めての信大生団員 [伊那毎日新聞] (6/21)
- 【伊那フィルハーモニー交響楽団団長 北沢理光さん】 [伊那毎日新聞] (6/20)

- アトリエROSE主宰 伊那市 飯田恵理さん [伊那毎日新聞] (6/18)
- 昭和伊南総合病院小児科外来で看護師らと「赤ちゃん相談」を企画 助産師 駒ケ根市中沢 松尾睦さん(48) [伊那毎日新聞] (6/14)

- 【県弓道連盟会長 範士8段 山川茂樹さん】 [伊那毎日新聞] (6/12)

- 富県さつき会会長 伊那市富県 橋爪謙司さん [伊那毎日新聞] (6/11)

- 心を一つにしてアフリカンドラムに挑戦 赤穂小学校6年1組(若月美里教諭、31人) [伊那毎日新聞] (6/6)

- 【日韓親善伊那谷の会運営委員長 鄭康雄(てい・やすお)さん】 [伊那毎日新聞] (6/4)

- フィットネスインストラクター 伊那市 新田ひとみさん [伊那毎日新聞] (6/2)

- 中川西小学校2年生(征矢浩平教諭、25人 [伊那毎日新聞] (5/30)

- 駒ケ根市文化財団理事長に就任 駒ケ根市赤穂町四区 小原恒敏さん(66) [伊那毎日新聞] (5/29)

- 【NHKビデオコンクールで優秀賞 石川はつめさん】 [伊那毎日新聞] (5/27)

- 上伊那華道会会長 箕輪町 春日セツ子さん [伊那毎日新聞] (5/24)

- 全国空手道選手権大会選抜長野県大会中学2年生女子、 形の部で優勝。全国大会へ 駒ケ根市空手スポーツ少年団で学ぶ 駒ケ根市町三区 新田杏奈さん(13) [伊那毎日新聞] (5/23)

- 日本画家、千村俊二さん(61 [伊那毎日新聞] (5/22)

- 【伊那節保存会3代目会長 鈴木一比古さん】 [伊那毎日新聞] (5/17)

- 南箕輪村 花和里屋(かわりや) 代表・講師 吉村法子さん [伊那毎日新聞] (5/15)





