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カメラリポート

【カメラリポート】アツモリ草を園芸種へ


【カメラリポート】アツモリ草を園芸種へ
(2009/5/21放送)

 アツモリ草は蘭科の多年草。

 北海道から本州に分布しているが、栽培目的に乱獲され、現在は絶滅の恐れのある植物として国の希少野生植物に指定されている。

 寒冷地の植物のため温度の管理が難しく、栽培するのは簡単ではないが、“野生のラン”として山野草愛好家から人気がある。

 このアツモリ草を種として保存していくため、また多くの人に楽しんでもらえるようにと、バイオテクノロジーを使って増やす活動が行われている。



 伊那市長谷中尾在住の西村和裕さんは7年ほど前から、アツモリ草をバイオテクノロジーにより増やしている。

 「子どものころから親しんできた植物で、希少になったことを知った。バイオでも何でもいいからアツモリ草を残していきたい」

 アツモリ草を愛する仲間とともに、増やす方法を研究してきた。

 近年まで、アツモリ草の播種は極めて困難とされてきた。しかし、未熟な種子を使うことなど条件を満たすことにより、種をまいて、株を増やす方法を確立させた。

上伊那農業高生とともに


上伊那農業高生とともに

 南箕輪村の上伊那農業高校生物工学科のバイテクコースには、アツモリ草の研究班がある。

 西村さんは、この研究班でアツモリ草の栽培方法を指導している。

 上農高校OBである西村さんが、県内の高校でも有数の上農高校のバイオテクノロジーの施設を活用し、アツモリ草の研究をしてはどうか―と高校に呼びかけたのが始まりだ。

 担当の宮入清志教諭は、「希少な地域の植物を残していくことは大切なことだし、上農高校の特色になっていけばうれしい」と話す。

 研究班では、高校生が中心となり、発芽しやすい条件の研究や移植を行っている。

 生徒たちは、「地域の人と一緒に取り組んでいくことは大切なことだと思う」「希少な植物を残していきたい」「アツモリ草の研究を活かして、(進学後)地域に戻ってこういった研究をしていきたい」と、研究に打ち込んでいる。

 西村さんは、「生徒たちが頑張ってくれるので、アツモリ草の種の発芽率も上がってきている」と評価する。

 「洋ランに負けないすばらしい花であるアツモリ草が地元にあるので、園芸種として育てていきたい。いつか、上農生がアツモリ草で園芸家として生計を立てられるようになることが私の夢です」

 希少種として人気の高いアツモリ草。上伊那の地で、アツモリ草を園芸種として育てる活動は、地域を巻きこんでこれからも続く。

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